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導入事例

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既存空調設備の省エネ 月16%の電力消費削減

既存空調設備の省エネ 月16%の電力消費削減

  • 2022.11.21
  • 業界

    磁石関連製品大手メーカー

  • 調達商材

    流体攪拌装置

ご相談内容


新たな省エネ対策が見つからない

SUGGEST

大友からのご提案

流体攪拌装置を通じた既存空調設備の省エネ
  • 状況

     今回のご担当者様は定期的に会社に求められる新たな省エネ対策の案を探していた。今までは設備更新等、省エネに対して大型投資を行っていた。しかし実行せど実行せど、新たな対策案を求められ、少々アイディアが尽きていた。
     世界情勢の不安定さや電力不足等からどこの企業も電気代高騰に頭を悩まされており、省エネの必要性は今まで以上に叫ばれている。ご担当者様とお話の中で、空調を24時間365日程度稼働(毎月1~2日程度工場が休み)させられていると伺った。

  • 提案内容

     電気代が上がる今日、空調を一年中使用することはかなりの痛手である。設備更新を通じて省エネ対策を行うことも方法の一つであるが、空調は故障やトラブルが無く、正常に稼働している。何も不具合がないのに、空調を買い替える必要はない。しかし電気代は高騰しており、空調設備の使用電力を抑えることはとても有効な省エネ対策だ。そのため我々は迷わず既存の空調で省エネが実現できる流体攪拌装置を提案した。流体攪拌装置とは、室外機と室内機をつなぐ配管にろう付けで設置する装置。(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
     攪拌装置を設置することで、配管内の冷媒粘度を低減しコンプレッサーの負担を低減させることで省エネ効果を出す。またこの装置は設置前に効果シュミレーションを試算することができるため、我々は空調機の馬力や設定温度等の稼働状況を伺った。(シュミレーションを算出するための質問項目は、基本的には、空調メーカー、機種、使用頻度となります。下記は顧客ヒアリングを通じて得た情報です。)

    ・空調機馬力
    馬力: 12HP

    ・稼働日数
    基本的に24時間365日(月に1-2回工場を稼働しない日がある)

    ・設定温度
    夏場:    MAXで18度
    その他の季節: 25度

     シュミレーションの結果、通年で約17%弱の省エネ効果、そして投資回収も2年程度となる試算になった。シュミレーション結果を説明させていただき、まずは試験的な導入をすることとなった。また打ち合わせを重ね、省エネ効果を確かめるための比較方法も詰めていった。

RESULT

10月で消費電力16%の削減

比較方法は装置取付前と取付後で同じような外気温を3日間ほど切り取って比較することにした。(エアコンの設定温度と稼働時間は取付前後同じ。)

 

攪拌 気温(修)2

                  

取付前と後の電力量を比較したものが下記のグラフ。

同一気温 気温・電力(修)

 


電力比較(修)2
(グラフ名「 電力(W)比較」の横軸は比較対象期間取付前と後の各三日間の二時間ごとの使用電力量の比較)

1時間あたり1kw弱の電力量が削減されていることがわかる。
一日あたりだと、21kWの使用電力が削減された(削減率:16% )
(式: 0.868(kW)×24=20.832)

シュミレーション通りの結果となり、ご担当者様にも納得していただけた。
またシュミレーション上での各期の削減率は
夏季(6月-9月): 25%、中間期(4月-5月,10月-11月): 15%、冬季(12月-3月): 10%、
通年で17%弱となっている。今回の計測は中間期にあたる10月に行い、シュミレーション以上の結果がでているため(1%ではあるが)、空調稼働絶頂期の夏季の効果が楽しみである。
今回の様に取付前に結果を試算することは、自社の状況に合った製品なのか、期待通りの結果がでるのか等の投資対効果を明確にし導入リスクを軽減させる。またシュミレーションは無料なため、試算だけでも可能である。もし気になる方がいらっしゃれば、いつでもお問い合わせをいただければと思います。