電気代が上がる今日、空調を一年中使用することはかなりの痛手である。設備更新を通じて省エネ対策を行うことも方法の一つであるが、空調は故障やトラブルが無く、正常に稼働している。何も不具合がないのに、空調を買い替える必要はない。しかし電気代は高騰しており、空調設備の使用電力を抑えることはとても有効な省エネ対策だ。そのため我々は迷わず既存の空調で省エネが実現できる流体攪拌装置を提案した。流体攪拌装置とは、室外機と室内機をつなぐ配管にろう付けで設置する装置。(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
攪拌装置を設置することで、配管内の冷媒粘度を低減しコンプレッサーの負担を低減させることで省エネ効果を出す。またこの装置は設置前に効果シュミレーションを試算することができるため、我々は空調機の馬力や設定温度等の稼働状況を伺った。(シュミレーションを算出するための質問項目は、基本的には、空調メーカー、機種、使用頻度となります。下記は顧客ヒアリングを通じて得た情報です。)
・空調機馬力
馬力: 12HP
・稼働日数
基本的に24時間365日(月に1-2回工場を稼働しない日がある)
・設定温度
夏場: MAXで18度
その他の季節: 25度
シュミレーションの結果、通年で約17%弱の省エネ効果、そして投資回収も2年程度となる試算になった。シュミレーション結果を説明させていただき、まずは試験的な導入をすることとなった。また打ち合わせを重ね、省エネ効果を確かめるための比較方法も詰めていった。